日本プロテオーム学会2016年度学術大会開催につきまして
日本プロテオーム学会2016年大会
(JHUPO第14回大会)/JPrOS 2016
大会長 服部 成介 (北里大学薬学部)
日本プロテオーム学会(Japanese Proteomics Society, JPrOS)の2016年度学術大会を、7月28日(木)− 7月29日(金)に東京都港区の北里大学白金キャンパスにて開催します。本学会は、国際ヒトプロテオーム機構(HUPO)の日本側対応機関として2002年に設立された日本ヒトプロテオーム機構(JHUPO)を前身とし、2009年に現在の学会に改組されました。毎年1回学術大会を開催し、2013年度は国際HUPO第12回年会と合同で横浜にて開催し、日本プロテオーム学会の国際的地位を確固たるものとしました。
今年度の学術大会のテーマを「トランスオミクスが拓く地平」と題し、本学会の中心的研究領域であるプロテオミクスに加え、ゲノミクス、トランスクリプトミクス、メタボロミクスからの知見を統合的に俯瞰することにより、新たな生命像を捉えることを狙いとしております。
招待講演者として、exosome研究の第一人者であり、長年HUPOの発展に貢献されているRichard J. Simpson教授(La Trobe大学)、世界のゲノム研究を牽引してこられた菅野 純夫 教授(東京大学)、Human Proteome Reference Databaseの開発者であるAkhilesh Pandey 教授(Johns Hopkins大)、MALDIイメージング技術のKwang Pyo Kim教授(キョンヒ大学)、翻訳後修飾解析のYu-Ju Chen 博士(Academia Sinica、台湾)の多彩な5名の講演者をお招きしております。
また、トランスオミクスをはじめ、プロテオミクス新技術、基礎疾患バイオロジー、臨床プロテオミクス、翻訳後修飾、インフォマティクス&システムバイオロジー、種間多様性など進境著しい分野に焦点をあてたシンポジウムを企画しております。新企画「Meet the Expert」は、最前線でご活躍されている先生方に技術的なポイントを中心にご講演いただきます。さらに、活発なご討論の場となるポスター発表だけでなく、若手研究者の育成を促すため、若手優秀演題の口頭発表の場を増やしました。その他、企業展示においても新企画を計画中であり、皆様に楽しんでいただけるような大会にしたいと考えております。
北里大学薬学部白金キャンパスは都心に位置し、2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智先生も在籍される、活気あふれるキャンパスです。プロテオミクスにご興味をお持ちの幅広い分野の専門家や若い研究者、大学院生など多くの方々に是非ご参加・ご発表を頂き、皆様の研究の更なる発展に結びつく大会になることを願っております。
日本プロテオーム学会2016年大会(JHUPO第14回大会)/JPrOS 2016大会長
服部 成介 (北里大学薬学部)